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ガイドAIにより執筆

SaaSとパッケージソフトの違い 提供の形・費用・運用の分担を比べる

SaaSは事業者の環境を契約して使い、パッケージソフトは自社の環境に入れて使う。定義、費用の考え方、運用の分担、選ぶ手順を公的な資料をもとに整理する。

業務ソフトを入れるとき、最初に決めるのは「事業者が用意した環境をネット経由で使うか、自社の環境に入れて使うか」である。前者がSaaS、後者がパッケージソフトにあたる。同じ名前の製品が両方の形で売られていることもあり、会計や勤怠のように、どちらを選ぶかで費用の払い方も、運用の分担も変わる。ここでは二つの定義と違いを整理し、自社に合う方を選ぶ手順までをまとめる。

SaaSとパッケージソフトとは

SaaS

SaaS(Software as a Service)は、事業者がクラウドの基盤の上で動かしているアプリケーションを、利用者がネット経由で使う形である。アメリカのNIST(国立標準技術研究所)が2011年9月に出した文書 SP 800-145 は、SaaSを「利用者は、クラウド基盤の上で動く提供者のアプリケーションを使う」ものとし、ウェブブラウザなどから使えること、利用者はネットワーク、サーバー、OS、ストレージといった基盤を管理しないことを挙げている。

総務省の「ASP・SaaSにおける情報セキュリティ対策ガイドライン」(2008年1月)は、ネットワーク経由でアプリケーションを機能として提供するサービスの利点として、自前で開発するより短期間でシステムを作って運用できること、保守・運用・管理の負担が軽くなることを挙げている。

パッケージソフト

パッケージソフトは、あらかじめ作られた汎用のソフトを購入またはライセンス契約し、自社のパソコンやサーバーに入れて使う形である。大全の分類でも、パッケージは「買い切りやライセンスで購入し、自社のパソコンやサーバーに入れて使うソフトウェア」としている。デジタル庁の基本方針(DS-310)は、自社で環境を用意して使う従来型の構築を「オンプレミス」と呼び、アプリケーションごとに個別の動作環境(データセンター、ハードウェア、サーバー等)を準備し、自らコントロールするものと説明している。パッケージソフトは、このオンプレミスの環境に入れて使うことが多い。

違いを比べる

比べる点 SaaS パッケージソフト
動く場所 事業者のクラウド環境 自社のパソコン・サーバー(または自社が借りた環境)
利用開始 契約後、アカウントを発行して使い始める 購入後に自社の環境へ入れて設定する
費用の払い方 月額・年額の利用料が中心 買い切りの購入費に、保守費や期間ライセンスが加わる形が多い
基盤の管理 事業者が行う 自社(または委託先)が行う
更新 事業者が機能を追加し、利用者側で入れ替える作業は少ない 版を上げるときに自社で作業する
カスタマイズ 設定や連携の範囲で行う 製品によっては改修や追加開発ができる
データの置き場 事業者の環境 自社の環境

大全には、同じ製品がどちらの形でも提供されている例がある。サイボウズ Officeにはクラウド版があり、国産のERP「GRANDIT」はパッケージとして知られながらクラウドでの提供も案内している。OBIC7もクラウド型での提供を案内している。一方、日本語入力のATOKや無料のオフィスソフトLibreOfficeは、パソコンに入れて使うソフトである。製品名だけで形を決めつけず、提供形態の欄で確認するのが確実である。

メリットと注意点

SaaSのメリット

  • 自社でサーバーを用意しなくてよく、使い始めるまでが早い
  • 保守や基盤の管理を事業者が担うため、情報システム担当の負担が軽くなる(総務省ガイドラインが挙げる利点と同じ方向である)
  • 利用者数に応じた契約にしやすい

SaaSの注意点

  • 総務省のガイドラインは、事業者のもとに利用者企業の機密情報や顧客情報が集まる点を指摘している。事業者がどんな情報セキュリティ対策をしているかを、選ぶ前に確かめる必要がある
  • サービスの仕様や料金は事業者が決める。自社だけの都合で機能を止めたり、版を固定したりしにくい
  • 解約したときのデータの取り出し方を、契約の前に確認しておく

パッケージソフトのメリット

  • 自社の環境で動くため、運用の方法やデータの置き場を自社で決められる
  • 製品によっては、業務に合わせた改修や、他システムとの個別の連携を作り込める

パッケージソフトの注意点

  • サーバーの用意、バックアップ、セキュリティ更新、版の入れ替えを自社(または委託先)で行う
  • 導入の作業と初期費用が必要で、使い始めるまでの期間が長くなりやすい
  • 経済産業省とIPAのモデル取引・契約書では、パッケージを中心としたシステム導入は第一版(受託開発)とは別の追補版で扱われている。導入や改修を発注するときは、契約の型が受託開発とは異なる点に注意する

向いている場面・向いていない場面

向いている 向いていない
SaaS 情報システム担当が少ない会社、早く使い始めたい場面、拠点やテレワークで同じ画面を使いたい場面 自社の環境の中に置くことが条件の業務、細かい作り込みが前提の業務
パッケージソフト データを自社の環境で管理する決まりがある場面、業務に合わせた改修が前提の場面 運用の担当者を置けない会社、短期間で始めたい場面

選ぶとき・進めるときの手順

  1. 対象の業務と、使う人数・拠点を書き出す
  2. データを置く場所に決まりがないかを確認する(社内規程、取引先との契約、業界の指針)
  3. 候補ごとに、提供形態(クラウド・自社運用)と料金の形を公式サイトで確認する。大全の各サービスのページに、料金の形と対応する端末をまとめている
  4. SaaSなら、事業者の情報セキュリティ対策、障害時の対応、解約時のデータの扱いを確認する。パッケージなら、運用を誰が担うかと保守の範囲を確認する
  5. 試用や小さな範囲で試し、現場の担当者に使ってもらう
  6. 5年ほど先までの総額を、初期費用と運用の人手を含めて比べる

よくある質問

SaaSとクラウドは同じ意味か

同じではない。クラウドは、設定を変えられる計算資源を共有して必要に応じて使う仕組み全体を指し、SaaSはその提供形態の一つである。NISTはクラウドのサービス形態をSaaS、PaaS、IaaSの三つに分けている。違いはクラウドとは(IaaS・PaaS・SaaSの違い)で解説している。

パッケージソフトのクラウド版はSaaSか

事業者の環境で動き、利用者が基盤を管理しないのであれば、NISTの定義ではSaaSにあたる。事業者によっては、パッケージの機能をそのままクラウドで提供する形と、利用者ごとに専用の環境を用意する形がある。契約の形を公式資料で確認する。

中小企業はSaaSの方が安く済むのか

一概には言えない。SaaSは初期費用が小さい代わりに、利用料を払い続ける。パッケージは初期費用が大きい代わりに、運用の人手と保守費がかかる。数年分の総額で比べる。

両方を併用してよいか

併用する会社は多い。たとえば基幹の業務はパッケージ、周辺の業務はSaaSとする。その場合はデータの受け渡しの方法(連携の仕組み、取り込みの手作業の有無)を先に決める。

次にやること

  • 検討中の業務について、データを置く場所に決まりがあるかを確認する
  • 候補の製品の提供形態と料金の形を、大全のサービスページと公式サイトで確かめる
  • SaaSを選ぶ場合は、総務省のガイドラインを参考に、事業者の情報セキュリティ対策の開示を確認する

出典

この記事は公式の発表をもとに AI が執筆し、サービス・システム大全 編集部が確認しています。誤りに気づいたときは 訂正の窓口 からお知らせください。