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公開 更新 ガイド執筆・監修 佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆

社内に置くGitサーバー4件を比較 だれに頼れて、更新をどこまで追うか

Gitea、Forgejo、GitLab、Bitbucket Data Centerの差は、機能より運営と更新の受け方に出る。業者の窓口があるのは3件で、ForgejoのLTSは1年3か月、GitLabのセキュリティの修正は直近3つの版まで届く。

GitLabを1台のサーバーで動かすなら、CPUは8コア、メモリは16GBが基準になる。GitLabが公式の要件に書いている数字だ。開発チームが10人ほどで、コードとレビューと少しの自動テストが回ればよい会社には、少し大きく感じるだろう。

取引先との契約でソースコードを社外のクラウドに置けない、閉じたネットワークの中で開発している。そんな理由でGitのサーバーを自社に置くとき、候補はいくつもある。Gitea、Forgejo、GitLab、Bitbucket Data Centerは、どれもリポジトリ、プルリクエスト、課題の管理を備える。つまり、差が出るのは機能の一覧ではない。だれが作り、困ったときにだれに頼れて、更新をどこまで追いかけるか。違いはそこに表れる。

だれが作り、だれに頼れるか

4件の違いは、運営する組織と、有償の版の有無から見ると分かりやすい。2026年11月2日に、各社の公式サイトで確かめた。

製品運営無料で使える版有償の版とサポートCI/CD
Gitea運営CommitGo, Inc.が率いるオープンソース無料の版MITライセンス。利用者とリポジトリの数に上限なし有償の版Gitea Enterprise(SAML、IPの許可リストなど)と、管理を任せるGitea CloudCI/CDGitea Actions
Forgejo運営非営利のCodeberg e.V.のもとで開発無料の版v9からGPLv3以上。版はこれ1つ有償の版無し。導入や開発の支援は外の会社や個人に頼むCI/CDForgejo Actions
GitLab運営GitLab Inc.無料の版Community Edition有償の版有料の階層(Premium、Ultimate)CI/CDGitLab CI/CD
Bitbucket Data Center運営Atlassian無料の版無し(30日の無料の試用)有償の版Data Centerのライセンス(見積もり)CI/CD公式サイトで確認できず

業者の窓口が要るなら、選べるのはGitea Enterprise、GitLabの有料の階層、Bitbucket Data Centerの3つになる。Gitea Enterpriseは30日の無料の試用があり、契約の期間中は更新と問い合わせの窓口を使える。SAML 2.0でのシングルサインオン、接続できるIPアドレスの制限、組織のすべてのリポジトリに効くブランチの保護といった管理の機能も、Enterpriseの側に入っている。

ForgejoとGiteaの無料の版は、どちらも人数で料金が変わらない。ただし、入れるのも直すのも自分たちになる。Forgejoは、導入や開発を仕事として請け負う人や会社を歓迎している。頼むなら、そうした外の会社を探すことになる。

4件の掲載は比較のページでも見比べられる。

社内のサーバー室で、開発者がノートパソコンを持ってラックの前に立ち、画面の枝分かれした線の図とサーバーを見比べている
イラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI)

更新をどこまで追いかけるか

自社に置いたGitのサーバーは、入れた日から更新の作業が始まる。手間の大きさは、新しい版がどれだけの間隔で出て、古い版にいつまで修正が届くかで決まる。

Forgejoは、受け方を2つから選べる。毎年1月から3月に出る版がLTS(長期サポート)になり、重大な不具合とセキュリティの修正を1年3か月受け取れる。いまのLTSのv15なら、2027年7月15日まで。一方、安定版の修正の期間は3か月ほどと短く、最新のv17には2027年1月28日まで届く。年に1回の更新で済ませたいならLTS、新しい機能を早く使いたいなら安定版が合う。

GitLabは毎月、新しい版を出す。不具合の修正は最新の版だけに入り、セキュリティの修正は直近の3つの版に届く。いまなら19.5、19.4、19.3がその3つだ。そのため、3か月ほど更新を止めると、セキュリティの修正も受け取れなくなる。

Giteaの無料の版は、更新の間隔が短い。日本時間で9月30日に28.0、10月7日に28.1、10月19日に28.2、11月1日に28.3と、1〜2週間おきに版が出ている。28.3にも、権限の確かめを足す修正がいくつか入った。番号の付け方も変わり、8月の1.27.3の次が28.0になっている。Gitea Enterpriseは、版ごとの終わりの日を決めない「ローリングリリース」をとる。契約の期間中は、最新の版を受け取り続ける形だ。

Bitbucket Data Centerは、AtlassianのData Center製品の中で扱いが違う。ほかのData Center製品が2029年3月28日に終わる一方で、BitbucketとBambooのData Centerはその後も続く。Jiraなどをクラウドに移したあとも、Bitbucketは自社のサーバーで使い続けられる。

GiteaとForgejoは、もとは同じ

ForgejoとGiteaは、画面も使い方もよく似ている。Forgejoの説明では、2022年10月にGiteaのドメインと商標が営利の会社に移ったことをきっかけに分かれた。2024年の初めにはハードフォークとなり、コードが別々に進み始めた。いまはライセンスも違い、Forgejoはv9からGPLv3以上、GiteaはMITのままだ。

どちらにするかは、早めに決めておきたい。Forgejoの手引きが案内するGiteaからの移行は、Gitea 1.22までが対象になる。1.22までの環境は、いったんForgejo v10に移し、そこから新しい版へ上げる。いまのGitea(28系)から移る道は、手引きに書かれていない。

CIの書き方にも、それぞれ独自の部分がある。Forgejo Actionsは、GitHub Actionsに慣れた人になじみやすい作りにしてある。ただし、互換を目指したものではないと公式の手引きにある。GitHubから移るなら、ワークフローを少し書き直す前提で考えたい。

サーバーの大きさと、Windowsで動かす選択肢

GitLabを1台で動かすときの基準は、CPU 8コアとメモリ16GB。メモリの少ない環境でも、8GBは要る。CI/CD、課題の計画、セキュリティの検査までを1つの製品に収めた分、必要なマシンも大きくなる。これに対してForgejoは、ほかのソフトウェアフォージより1桁少ない資源で動くと説明している。小さな仮想マシンから始めたいなら、Forgejoか、似た作りのGiteaが候補になる。

Windowsのサーバーで動かしたい会社には、MicrosoftのAzure DevOps Serverもある。Gitのリポジトリに加えて、作業の管理、ビルドとデプロイ、手動テストまでを同じ製品でそろえられる。5人までのチームは、無料のExpressで使える。

自社にサーバーを置くこと自体の向き不向きは、特集「オンプレミス」でも扱っている。

よくある質問

GitHub Actionsのワークフローは、そのまま動くか?

Forgejo Actionsは、書き方がGitHub Actionsに近い。それでも互換を目指してはいないと、Forgejoの公式の手引きにある。移すときは、少し書き直す前提で試したい。GitLabのCI/CDは、書き方そのものが違う。

GitLabの無料の版に、人数の上限はあるか?

GitLabが示す「5人まで」の上限は、GitLab.comの無料の枠で、非公開の新しいグループに当てはまる決まりだ。自社のサーバーに置く版の話ではない。

GiteaからForgejoに移れるか?

Gitea 1.22までなら移れる。Forgejo v10にいったん移し、そこから新しい版に上げる手順が、Forgejoの手引きにある。それより後のGiteaは、手引きの移行の対象に入っていない。

Bitbucket Data Centerは、2029年に使えなくなるのか?

使えなくならない。AtlassianのData Center製品は2029年3月28日に終わる。ただし、BitbucketとBambooのData Centerは対象から外れ、その後も提供が続く。いまのBitbucketとBambooのData Centerの利用者は、Data CenterとBitbucket Cloudの両方を使えるBitbucket Hybrid Licenseを受けられる。

出典

この記事は、公式の発表をもとに、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航(株式会社Game)が担い、公開した記事も人が確認しています。記事の中身の責任は編集部が負います。誤りに気づいたときは 訂正の窓口 からお知らせください。直したときは、記事の末尾に更新の行を残します。