公開 更新 新機能・アップデート執筆・監修 佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆
FOG Project 1.6.0が公開、1.5系は修正の提供を終了
パソコンのイメージを配るオープンソースのFOG Projectが11月2日に1.6.0を出し、1.5系はセキュリティの修正も含めて提供を終えた。1.6への更新は元に戻せず、1.5から上げるなら不具合を直した1.6.0.14以降を使う。
FOG Projectは、パソコンのディスクのイメージをネットワーク越しに多くの台数へ配る、オープンソースのシステムだ。日本時間の11月2日夜、1.6系で最初の版となる1.6.0がGitHubで公開された。リリースノートは、1.6が1.5を置き換えるとし、1.5系はこの版で寿命を終えたと書いている。最後の1.5系は10月29日の1.5.10.2534で、今後はセキュリティの修正も出ない。
研修用のパソコンや教室の端末を、決まったイメージで一斉に入れ直している会社や学校では、更新の計画が要る。1.5から1.6へ上げるとデータベースの形が変わり、元の形へ戻す仕組みは用意されていない。リリースノートが「上げる前にバックアップを取る」と何度も書いているのは、そのためだ。
1.6.0のままでは、1.5から上げられないことがある
1.6.0のリリースのページは、既知の不具合を1つ挙げている。マルチキャストで配ったセッションの記録がデータベースに残っていると、1.5からの更新がデータベースの形を変える段階で止まるというものだ。そのうえで、次の安定版が出るまでは1.5のサーバーを上げないよう求めていた。
この不具合を直す変更は、約1時間半後、日本時間の3日0時すぎに出た1.6.0.14に入った。1.5から上げるなら、1.6.0ではなく1.6.0.14以降を使う。番号が14まで飛んでいるのは、4つ目の数字が変更の数から付く仕組みのためで、間の版は出ていない。なお、今後の安定版は、月に1回、1.6.0.Nとして出る予定だ。1.6.0.14には、この修正のほかに、版の番号の表示とテストの仕組みの直しも入っている。
上げる前に、なくなる機能を書き出す
1.6では、1.5で使えた機能のいくつかがなくなる。端末に入れるFOG Clientでは、5つの機能が外れる。端末ごとの画面の設定を受け持つDisplay Managerのほか、Directory Cleaner、User Cleanup、Client Updater、Green FOGで、その設定のデータも消える。
サーバーに足すプラグインでは、権限のaccesscontrol、拠点のsite、グループのpersistentgroupsが本体の機能に置き換わった。一方、fileintegrityとhoststatusは1.6に引き継がれず、代わりも無い。1.5向けに作られたプラグインは、1.6向けの版でなければ読み込まれない。
端末の側では、FOG Clientを継ぐFOG Agentが出た。FOG Agentは1.6のサーバーとしか動かないため、入れ替えはサーバーを上げたあとになる。サーバーは、PHP 7.4以上でなければ動かず、データベースはMariaDBか、MySQL 5.7以上が要る。ネットワークから起動して作業する部分(FOS)は、Linuxのカーネルが6.18.59に上がり、起動の形式も変わった。initのファイルに手を加えている場合は、これまでのようにループマウントして書き換えられず、足したいファイルは別の書庫にまとめて後ろに付ける形になる。
1.6で加わった機能もある。役割ごとの権限と拠点の管理が本体に入り、LDAPとOIDCでのサインインも標準の機能になった。外部のアカウントで入った人に、初めから管理者の権限が付くことは無くなった。ほかに、APIのトークン、操作ログ、データを残す期間の設定、Secure Bootの鍵を登録する作業が加わっている。
上げる手順と、戻すときの準備
gitで入れた1.5のサーバーは、取り出したフォルダーでbin/updatefog.sh --channel stableを動かして上げる。圧縮ファイルから入れたサーバーは、bootstrap.shを使う。問題が起きたときのbin/revertfog.shは、更新の前に取ったバックアップから1.5の状態に戻すツールだ。動かす前に、--listと--dry-runで中身を見るよう求めている。ただし、戻した先の1.5系には、もう修正が出ない。
既知の不具合は、ほかに2つある。2012年のMac miniがネットワークから起動しないことと、Secure Bootの鍵の登録に要る設定を実機で確かめている途中であることだ。Macの端末を扱う場合や、Secure Bootを有効にしたまま配る場合は、検証用の1台で先に試すほうが安全だろう。
更新の前にやることは、次の4つになる。
- いまのサーバーの版と、使っているプラグイン、FOG Clientの機能を書き出す
- なくなる機能を使っていれば、代わりのやり方を決める
- データベースとイメージのバックアップを取る
- 1.6.0.14以降へ上げてから、端末にFOG Agentを入れる
出典
- Release 1.6.0(FOGProject/fogproject・GitHub)
- Release 1.6.0.14(FOGProject/fogproject・GitHub)
- FOG 1.6.0 release notes(FOGProject/fogproject・GitHub)
- FOG 1.5 support statement(FOGProject/fogproject・GitHub)
- Schema: normalize legacy values before a reconciler rename(Pull Request #2034・GitHub)
- FOG Agent(FOG Project Documentation)
この記事は、公式の発表をもとに、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航(株式会社Game)が担い、公開した記事も人が確認しています。記事の中身の責任は編集部が負います。誤りに気づいたときは 訂正の窓口 からお知らせください。直したときは、記事の末尾に更新の行を残します。