ガイドAIにより執筆
ASPとは SaaSとの違いと、公的な資料での扱い
ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)の意味と、SaaSとの違いを整理する。総務省の資料ではASPとSaaSを区別しない扱いになっており、契約の前に確かめる点を挙げる。
「ASP」と「SaaS」は、どちらもネット経由でソフトを使うサービスを指す言葉として、資料や営業の場面で並んで出てくる。違いを聞かれて答えに詰まる人は多いが、公的な資料を読むと、この二つは厳密には区別されていない。ここではASPの意味、SaaSとの関係、言葉の違いを知ったうえで契約前に確かめる点を整理する。
ASPとは
ASPは Application Service Provider の略で、もともとはアプリケーションをネット経由で貸し出す事業者、またはその事業の形を指す。総務省が2008年1月に取りまとめた「ASP・SaaSにおける情報セキュリティ対策ガイドライン」は、ASPインダストリ・コンソーシアム・ジャパンが2004年に発行した『ASP白書』の定義を採用している。その定義は、「ネットワークを通じて、アプリケーション・ソフトウェア及びそれに付随するサービスを利用させること、あるいはそうしたサービスを提供するビジネスモデルを指す」である。
利用者は、ソフトを自社で購入して入れるのではなく、事業者が用意した環境にネットワークからつないで使う。この点は、現在SaaSと呼ばれるサービスと同じである。
SaaSとの違い
同じガイドラインは、ASPとSaaSについて次のように述べている。ASPとSaaSは、ともにネットワークを通じてアプリケーション・サービスを提供するものであり、基本的なビジネスモデルに大きな差はないと考えられる。そのため、ガイドラインは両者を特に区別せず、「ASP・SaaS」と連ねて呼んでいる。
その後の2021年9月の総務省「クラウドサービス提供における情報セキュリティ対策ガイドライン(第3版)」は、用語集でASPを「本ガイドラインでは、SaaSと同定義とする」とし、「ASP/SaaS」という表現を「SaaS」に統一している。
| 比べる点 | ASP | SaaS |
|---|---|---|
| 意味 | ネットワーク経由でアプリケーションとそれに付随するサービスを利用させる事業の形 | クラウド基盤の上で動く事業者のアプリケーションを利用者が使う形(NIST) |
| 総務省の資料での扱い | 2008年のガイドラインでは区別なし。2021年の第3版ではSaaSと同定義 | ASPと同定義 |
| 主に使われる場面 | 2000年代の資料、古い製品名、一部の事業者の自称 | 現在の製品紹介、クラウドの分類(IaaS・PaaS・SaaS) |
NISTの定義は、クラウドの特性の一つに、事業者の計算資源を複数の利用者で共有する(マルチテナント)ことを挙げている。一方、総務省の資料はASPとSaaSをこうした点で区別せず、定義の上でも同じ扱いにしている。言葉の違いより、契約するサービスが利用者ごとに専用の環境か共有の環境か、料金や責任範囲がどう決まっているかを見る方が実務では役に立つ。
言葉が違っても確かめること
メリット
総務省のガイドラインは、ASP・SaaSの利用の利点として、自前で開発するよりも短期間で情報システムを作って運用できること、保守・運用・管理の負担が軽くなることを挙げている。
注意点
同じガイドラインは、ASP・SaaS事業者のもとに、利用者である企業の機密情報や顧客情報が集まることを指摘し、事業者による適切な情報セキュリティ対策が重要だとしている。また、ガイドラインは利用者が事業者を選ぶときに、事業者の対策状況を確かめる指標として使われることを期待している。
事業者がどの役割を担い責任を負うかは、サービスごとに異なる(2021年の第3版の記載)。契約書や利用規約、サービスの仕様書で、障害時の対応、データの返却方法、バックアップの範囲を確認する。
向いている場面・向いていない場面
- 向いている: 専任の情報システム担当がいない会社、早く業務に使い始めたい場面、拠点が複数あって同じ画面を使いたい場面
- 向いていない: データを社外に出せない業務、事業者の環境に依存したくない業務、独自の作り込みが前提の業務
選ぶとき・進めるときの手順
- 製品の紹介ページが「ASP」と書いていても、実際の提供形態(クラウドか、利用者ごとの専用環境か)を問い合わせて確認する
- 事業者の情報セキュリティ対策や、第三者の認証・監査の有無を公式の資料で確認する
- 障害時の連絡、保守の時間帯、データの返却方法を契約前に書面で確認する
- 無料の試用期間があれば、現場の担当者に使ってもらう
- 料金の形(利用者数、機能、保存容量)と、解約のときの条件を確認する
よくある質問
「ASP」と書かれたサービスは古いのか
言葉としては古い使い方だが、サービスが古いとは限らない。総務省の資料ではSaaSと同じ扱いになっているため、名称だけで判断せず、提供形態と機能を見る。
ASPとクラウドは同じか
同じではない。クラウドはNISTの定義で、計算資源をネットワーク経由で必要に応じて使う仕組みの全体を指し、SaaSはその一形態である。総務省の白書も、クラウドの提供形態をIaaS・PaaS・SaaSに分けている。詳しくはクラウドとは(IaaS・PaaS・SaaSの違い)を参照する。
ASPとSaaSで契約や規約は変わるか
呼び名で変わるわけではない。契約の内容はサービスごとに決まるため、利用規約と仕様書を読む。
SaaSとパッケージソフトの違いとの関係は
ASPやSaaSは、事業者の環境で動かして使う形である。自社の環境に入れる形との違いはSaaSとパッケージソフトの違いで整理している。
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出典
この記事は公式の発表をもとに AI が執筆し、サービス・システム大全 編集部が確認しています。誤りに気づいたときは 訂正の窓口 からお知らせください。